多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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148.瞼③:さかさまつげの手術

前回は、さかさまつげについてお話しました。
数本なら定期的に眼科に通い、抜いてもらえばよいのですが、眼瞼内反がありべったりと当たっている場合、またお子さんで学童期になっても治らない場合は、手術の適応になります。今回は、その眼瞼内反症の手術についてお話します。

1) 加齢に伴う内反症の手術

加齢に伴う内反症の原因は、瞼の皮膚と皮膚のすぐ下にある眼輪筋(薄い膜状の筋肉です)の結合組織がゆるくなって起こります。
瞼を軽く引くとまつ毛は当たらなくなります。このゆるくなり余った皮膚と眼輪筋を縫い縮める方法です。日帰り手術で可能です。1週間後に抜糸をしますが、傷跡はほとんど残りません。

2) 子供の内反症の手術

子供の内反症は、学童期まで待つと、ほとんどのお子さんが自然治癒します。ただ、学童期に内反が残ると、その後の自然治癒は難しくなります。手術の適応は、角膜に傷がありそのために視力が障害される場合、角膜の傷で患者さんの目の痛み、眩しさがある場合です。
また、3-4歳でも角膜障害が強い場合は、手術の適応になります。

手術法は、加齢性の場合とはことなり、まつ毛の向きを変えることを目的に行われます。瞼の結膜側からまつ毛近くの皮膚に糸を通し結び目を作って瘢痕を作り、約1週間後に抜糸をします。


(2022.6.8更新)


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