多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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12. 子供の視力と弱視の話し


1) 「裸眼視力」と「矯正視力」

まず、「視力」には「裸眼視力」と「矯正視力」があるという話からします。私は近視があり、自分の目では、0.3の指標までしか見えません。私に合った近視の眼鏡をかけると、1.2の指標が見えます。私の「裸眼視力」は0.3、「矯正視力」は1.2です。
近視は病気ではありません。私の個性の一部です。従って、私の「裸眼視力」が0.3であっても私の目は健康です。

このように近視でも遠視でも乱視でも、その人に合った眼鏡をかければきちんと「矯正視力」で良い視力を得ることができます。

2) 子供の視力

ここから子供の視力の話に入ります。子供の視力は大人とは少し異なります。子供の目は未発達な状態から網膜(カメラのフィルムにあたります)にきちんとピントが合った像を映すことによって発達していきます。
この発達がうまくいかないと、眼鏡をかけても矯正視力がうまく出ない「弱視」になります。

3) 弱視の原因

弱視の原因には大きく4つあります。
1)角膜や水晶体が濁っていて、目のなかに光が入らず、網膜が刺激を受けないため視力が発達しない
2)斜視があり、外れてしまう目を使わないため視力が発達しない
3)強い近視、遠視、乱視があり、網膜にピントが合わないため視力が発達しない
4)片方の目に強い遠視や乱視があり、その目を使わないため視力が発達しない

4) 小さなお子さんは気を付けてあげて下さい

小さい子供は自分から「見えない」と訴えることはないので、弱視がわかってびっくりする親御さんが大勢います。3歳児検診や幼稚園・保育園の視力検査で視力が出ずらい場合、また、目が内に入る(内斜視)、外を向く(外斜視)に気づいたら、眼科で詳しい視力検査を受けてください。

来月はスギ花粉症の話を書きます。2月に今回の続きで、もっと詳しく弱視とその治療法について書く予定です。

川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2010/12/21 更新

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