多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

多摩区・ふじえ眼科コラム

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9. 老眼の話し

40歳を過ぎたころから、だんだん細かい字が読みづらくなってきます。いよいよ老眼の始まりです。

1) なぜ、近くが見づらくなるのか?

コラム5で、私たちの目は、どのようにして物を見ているのかをお話ししました。カメラのレンズにあたる水晶体が、近くを見る時、厚みを増して近くにピント合わせをしてくれます。ところが、水晶体の弾力性が年齢とともに衰え、近くを見る時に、充分な厚さまで膨らんでくれません。新聞を持った手が遠くに伸びていきます。

2) 老眼鏡の合わせ方

残念ながら、老眼は加齢の一つで、治りません。水晶体の厚みの足りないぶんを凸レンズの眼鏡でおぎないます。

遠視のある人は、40歳を過ぎたころから不自由を感じる方が多いです。眼鏡なしで無理をしていると肩こり、目の疲れの原因にもなりますので、老眼鏡を使うことをお勧めします。また、老眼は、60歳くらいまで進みますので、今までの眼鏡で見づらくなったら作り直しましょう。遠くも不自由な方は、遠近両用眼鏡を試してみるのもよいでしょう。

近視の方は、自分の近視が老眼鏡の役目をしてくれるので、不自由を感じるのが比較的ゆっくりです。弱い近視の方は、眼鏡をはずすと近くがはっきりし、皆さんそれに気づいてそのようにしています。強い近視の方は、眼鏡をはずすと新聞を目の前に持ってくることになります。このような方は、読書用に少し弱めの眼鏡を作るか、遠近両用の眼鏡を作るのがよいでしょう。
こぼれ話し
先日、同年代の友人達と食事をしました。暗い席でメニューを見ながら「見えない」と大騒ぎ、近視の友人が眼鏡を取って読んでくれました。私は弱い近視なので、新聞や雑誌は裸眼で読めますが、辞書や地図のような小さい字は老眼鏡が必要で、自宅と職場にそれぞれ置いてあります。

川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2010/09/17 更新

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