多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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35. ぶどう膜炎その3:ベーチェット病

ぶどう膜炎シリーズの3回目、今回はベーチェット病についてお話します。

1) 三大症状2) 症状

口腔内に再発性の潰瘍(アフタ)ができる、再発性の虹彩炎や網膜の出血といった眼症状、陰部にできる潰瘍、そのほかに消化器(胃や腸)、皮膚にも炎症がでることがあります。
ぶどう膜炎を何度も繰り返すと視力低下を起こします。

3) 治療

局所の治療と全身の治療に分けられます。
まず、局所の治療として、眼症状にはステロイド点眼と散瞳剤の点眼を行います。症状が強い場合は結膜にステロイドの注射を行うこともあります。
全身治療はコルヒチンという薬の内服、この効果が不十分な場合はシクロスポリンという薬を内服します。シクロスポリンは、臓器移植の後の拒絶反応を防ぐために用いられる免疫抑制剤で効果は高いのですが、腎機能が悪化する副作用もあり、慎重な投与が必要です。

4) 今後

ベーチェット病は、若い時期に発病し、何度も再発を繰り返すと視力低下を起こし、難治性の病気でした。しかし、免疫抑制剤を副作用に注意しながら使うことで、かなり再発を防ぐことができるようになりました。
今後さらによい治療法が開発されることが期待される病気の一つです。

川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2012/12/17 更新

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