多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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43. 網膜剥離の治療法

前回は、網膜剥離は怖い病気ですとお話ししました。
確かに網膜剥離は怖い病気ですが、早期に適切な治療を受ければ治る病気でもあります。
今回は、網膜剥離の治療法についてお話しします。

1) 手術が必要です

薬の治療は効果はなく、手術が必要です。大きく分けて①光凝固術、②網膜復位術、③硝子体手術の3つがあります。

2) 光凝固術

網膜に開いた孔の周囲のみに剥離があり、剥離の範囲が小さい時は、その周囲にレーザー光線をあて、網膜に人工的に瘢痕(火傷の跡のようなものです)を作ります。孔の周りを堤防のように囲む光凝固術が有用です。
この治療で、剥離の拡大を防ぐことができ、何よりも外来治療が可能で、入院の必要がありません。

3) 網膜復位術・硝子体手術

剥離の範囲が広くなると、光凝固術の治療は無理で、入院・手術が必要です。眼球の外から孔の部分にシリコン製のバンド(バックルといいます)を押し付けて孔を塞ぐ方法が「網膜復位術」、眼球内に器具を挿入し孔を塞ぐ手術をするのが「硝子体手術」です。

剥離した場所や孔の位置、剥離の範囲などで手術法は異なりますが、大切なことは、「早期発見・早期治療」です。これが、手術後の視力の回復にも影響します。
前回お話ししたように、飛蚊症の悪化、突然の視野欠損があれば、検査を受けることをお勧めします。

川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2013/8/9 更新

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