多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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45. ものもらい 麦粒腫と霰粒腫

まぶたが赤く腫れて痛い、しこりがある。こんな症状で受診する患者さんがいます。一般に「ものもらい」と言います。「めばちこ」と言うところもあります。
「ものもらい」は俗称で、2つに分かれます。「麦粒腫」と「霰粒腫」です。

1) 「麦粒腫」と「霰粒腫」の違いは?

急性か、慢性かの違いです。
まぶたの分泌腺が詰まり、急性の化膿を起こし、腫れて痛いものが麦粒腫、まぶたの分泌腺が詰まり、しこりになってしまったものが霰粒腫です。霰粒腫は一般に赤みや痛みはありません。

2) まぶたの分泌腺

まぶたには、汗を出す汗腺、脂を出す脂腺があります。
これが詰まりまぶたの常在菌が感染を起こし赤く腫れたものが麦粒腫、脂が出ずにしこりを作ってしまったものが霰粒腫です。私は、患者さんに「まぶたのニキビと思ってください」と説明しています。

3) 麦粒腫の症状と治療

まぶたが赤く腫れ、痛みを持ちます。痒みを訴える方もいます。治療は抗生物質と消炎剤の目薬です。たいていの患者さんはこれで良くなりますが、腫れが引かない場合は切開して排膿する場合もあります。

4) 霰粒腫の症状と治療

マイボーム腺という分泌腺が詰まりしこりができます。通常、赤く腫れたり痛むことはありません。残念ですが、薬はあまり効果がありません。まずは、自然吸収を待ちます。ただ、大きいしこりで外観でわかり、美容的に気になるものは切開して内容物を掻き出す(掻把=そうは)こともあります。

川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2013/10/15 更新

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