多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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46. さかさまつげ

今回は「さかさまつげ」の話です。さかさまつげは、「睫毛乱生(しょうもうらんせい)」、「睫毛内反(しょうもうないはん)」、「眼瞼内反(がんけんないはん)」の3つに分類されます。それぞれを見ていきましょう。

1) 睫毛乱生と睫毛内反

鏡を見てみましょう。上の瞼と下の瞼それぞれに一列にまつ毛が生えています。この列が乱れ数本が内側にずれてまつ毛が生えてきます。これが睫毛乱生です。内側にずれたまつ毛が目に当たると目に傷がつきチクチクして不愉快に感じることがあります。何も症状がなければ、放っておいてよいのですが、チクチクが我慢できない時は、眼科を受診してみてください。まつ毛を抜いてくれます。ただし、毛根はまつ毛の向きを覚えていて、また同じ様に生えてきますので、これはいたちごっこになります。

睫毛内反は、まつ毛は一列に生えているのですが、内向きに生えているため、目に当たります。赤ちゃんや幼児に見られることが多く、珍しいことではありません。成長とともに外側に向き当たらなくなることがほとんどですので、親御さんには「あせらずに経過を見ましょう。学童期には治ることが多いです」とお話しします。
どうしても治療が必要になる睫毛内反もあります。目の傷でとても痛がる子供、角膜に傷がつき視力が出ない子供です。この場合は手術が必要になります。私は、経過を見て必要なら、近くの病院の形成外科の先生にお願いしています。

大人になっても、ついに睫毛内反が治らない方が稀にいます。こうした方も、痛みが辛い方は手術をご紹介しています。

2) 眼瞼内反

残念なことですが年齢とともに、皮膚は弾力を失います。瞼の皮膚、筋肉が弾力を失いたるんだ結果、瞼が内側にたるみ、まつ毛が目に当たります。下のまつ毛一列がべったりと目に当たり、異物感、痛みを訴える方も少なくありません。まつ毛を抜いても、やはりまた生えてきますので、辛い方には、手術をお勧めします。皮膚を少し切り取り、その下にある筋肉を縫い縮める手術です。局所麻酔、日帰りでできる手術です。

川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2013/11/13 更新

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