多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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53. 角膜異物

角膜異物   私たちの目は、ごみやほこりが入ると、刺激で涙が出、異物を洗い流してくれる仕組みになっています。しかし、まれに、金属片(鉄粉が多いです)、樹脂状のものがはりついて、とれないことがあります。
角膜は知覚が鋭敏なので、異物があると、患者さんは強い痛みを訴えます。写真は鉄片が角膜に付着したものです。ごろごろ感と充血で受診しました。

1) 治療

これは待っていても取れません。点眼麻酔で麻酔をした後、「異物針」という先の尖ったへら状のもので取ります。その後は、感染予防のため、抗生物質の目薬を傷が治るまで点眼してもらいます。異物をきれいに取り除くことができれば、痛みは取れ、きれいに治ります。

2) 怖いのは鉄粉

怖いのは鉄粉です。何故か?さびがでるからです。写真の患者さんは、受傷した日に受診してくれたので、きれいに取ることができました。時々、鉄粉が入って3日後位に受診する人がいますが、その時は鉄粉の周囲にリング状にさびが出て、角膜の組織に侵入しています。この場合は鉄粉を取るだけでなく、その周囲のさびも削り取ることが必要です。角膜に濁りが残ってしまうからです。濁りが瞳にかかる場合は、視力が落ちることもあります。
患者さんは工事の現場で働く人、旋盤の仕事をしている人が多いです。目に強い痛みを感じ改善しない場合は、当日に眼科を受診していただきたいと思います。早く取り除けば、それだけ早く、きれいに治ります。

川崎市多摩区 ふじえ眼科 院長 藤江敬子 プロフィールはこちら

2014/6/20 更新

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