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60. 後発白内障手術

 新年あけましておめでとうございます。今年も皆さんの役に立つ情報・知識をお届けしていきます。ふじえ眼科院長コラム、宜しくお願いします。

 白内障の手術が無事に終わり、きれいに見えるようになりました。ところが、「最近また徐々に霧がかかったようになり、視力が落ちてきました。まるで白内障の手術をする以前のようです。」こんな訴えで、手術後、何年かして当院を受診する患者さんがいらっしゃいます。ほとんどが後発白内障による視力低下によるものです。
 手術後どのくらいの期間で発症するかは、千差万別です。濁りが出ない方、数か月で出る方、何年もして濁ってくる方、さまざまです。

1) 後発白内障とは?

 コラム58で白内障手術についてお話しました。水晶体は水晶体嚢(すいしょうたいのう)という袋(クッションカバーを想像してみてください)に包まれています。手術の際は、この水晶体嚢の前面を丸くくりぬき、そこに超音波の器具を挿入して濁った水晶体を砕いて取ります。その後に残った水晶体嚢のなかに、眼内レンズを入れます。
 この技術が進歩して、眼内レンズはかつて水晶体があった場所にきちんとおさまり、きれいに物をみることができます。
 ところが、この水晶体嚢の裏の部分、後嚢(こうのう)が濁って、また白内障のように物が見づらくなることがあります。「白内障手術の後にまた白内障のような症状を発する」という意味で「後発白内障」という名がつきました。

2) 治療

  後発白内障は怖い病気ではありません。特殊なレーザーで瞳孔部分の濁りを砕いて飛ばす治療をします。外来通院ででき、入院の必要はありません。痛みもありません。
 後発白内障は白内障と同じで緊急性のない病気なので、症状が軽ければそのまま経過を見て、不自由になればレーザーの治療を受けていただきます。
 ただ、まれに、目の奥、眼底の病気で視力が落ちている場合もあるので、是非、近くの眼科で眼底検査を受けてください。

2015//1/7 更新

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