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多摩区・ふじえ眼科コラム

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77.遠視

  前回に続き、今月は遠視の話をします。私も子供の頃は、遠視の人は遠くが良く見えるのだと思っていました。けれどこれは誤解です。遠視は実は、遠くも近くもピントが合いづらい状態です。

1) 遠視の見え方は?

  2010年7月と全く同じ話になりますが、このたとえが一番わかりやすいのでもう一度繰り返します。これからホームシアターをひらきます。プロジェクターのピントをスクリーン代わりの壁(=網膜)に合わせました。ぴったり壁にピントが合っていればきれいな画面が映ります。でも間違えてピントを壁より1m奥に合わせてしまいました。壁にはぼんやりした画面が映ります。これが遠視の目の見え方です。

2) 原因は?

 近視の原因の逆になります。角膜と水晶体の屈折率が低い、目の奥ゆき(眼軸長)が短いと遠視になります。

3) 治療は?

遠視   近視と同じで生活に不自由ならメガネまたはコンタクトレンズで矯正します。真ん中が膨らんだ凸レンズを使い、ピントを前に持ってきて網膜に合わせます。
 遠視の場合、近く遠くもピントが合っていないので、無意識のうちに自分の目の調節力を使って見ているので眼精疲労の原因になります。こうした方が自分に合ったメガネを使うと疲労が軽くなるのでお勧めします。











4)子供の遠視は要注意!

  就学前のお子さんの強い遠視は要注意です。子供は10歳位までに見る力を伸ばしていき、視機能が完成します。逆にこの時期に、網膜にしっかりピントの合った像が映っていないと視力が伸びません、そして大人になってから治療はできません。保健所や幼稚園・保育園の視力検査で視力が出づらかったら、眼科を受診し遠視や乱視がないか検査をしてもらいましょう。小さいお子さんでもメガネが必要になることがあります。
 子供の視力、弱視、メガネに関しては、このシリーズで改めて取り上げます。

2016/5/11更新

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