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103.はやり目注意報!

ウイルスが原因の、とても感染力の強い結膜炎を「はやり目」と呼びます。原因はアデノウイルスで、正式な病名は流行性角結膜炎、咽頭結膜熱です。
毎年、流行しますが最近では、2015年に全国的に流行しました。特に夏場に多いのでこれから注意が大切です。

1) どんな症状ですか?

はやり目は、感染してから1-2週間の潜伏期間をおいて発症します。典型的な例では、強い結膜の充血、メヤニ、耳の前のリンパ節の腫れ、また喉の痛みや発熱を伴う人もいます。

2) 診断は?

アデノテスト、アデノウイルス結膜炎の診断まずは、症状で充血が強い、痛みや熱がある、家族で同じ症状の人がいるという場合は、はやり目を疑います。
次に、アデノテストという迅速診断キットを用います。点眼麻酔をした後、綿棒で結膜をこすり展開液にうつし、プレートに滴下して約10-15分で結果がでます。陰性の場合はコントロールに赤い線が1本出るだけですが、陽性ではコントロールとテストの部位に2本赤い線が出ます。
この検査は特異性が高く、陽性なら間違いなくはやり目です。
欠点は陽性率が約80%で、ウイルスに感染していても2割の人は陰性に出ることです。特に症状が出たばかりの時は、陰性になってしまうことがあります。



3) 治療法は?

残念ですが、アデノウイルスに有効な薬は現在はありません。複合感染を防ぐために抗生物質の目薬を、そして症状を和らげるためにステロイドの目薬をさして、1週間から10日我慢です。
後遺症で角膜に点状の濁りがでることがあります。その場合は、さらに1か月ほどステロイドの目薬を継続すると、ほとんどの方は濁りが消えて治ります。

4)  他の人に移さないことが大切です

何よりも周囲の人にうつさないことが大切です。家族全員、良く手洗いをし、タオルは別にしてください。
触れてしまったなと思う場所はエタノールで消毒します。

5) 予防法

つり革やドアノブ、アデノウイルスはいろいろなところにいます。インフルエンザやノロウイルスにも言えることですが、手洗いが大切です。
また、目が痒い、メヤニが出るといった時は、手洗いをしてからティッシュペーパーを使い目を拭くようにしましょう。

(2018/07/04更新 )


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