多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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120.結膜⑥:翼状片「白目が黒目に伸びてきた」

結膜と角膜は構成する細胞が異なり、はっきりと分かれています。ところが結膜の細胞が異常をきたし、角膜の上に伸びてくる病気があります。これが「翼状片(よくじょうへん)」です。

1) 原因は?

原因は不明ですが、戸外で仕事をしている人に多く、紫外線が関係しているのではないかと考えられています。

2) どんな症状が起こりますか?

翼状片 小さいものは、ほとんど何も症状はありません。悪性のものではなく、視力にも影響をきたすことはないので、何もせずに様子をみます。
写真のように大きくなると、充血、異物感、乱視化があります。また、瞳孔まで伸びると視力の低下をきたします。
鏡で自分の目を見ればわかるので、患者さんは「白目が黒目の上に伸びてきた」との訴えで眼科を受診します。





3) 治療は?

薬で効くものはなく、治療は手術になります。
小さいもので、患者さんに異物感等の症状がなければ、治療の必要はありません。
写真のように大きくなり、瞳孔にかかるものは乱視が発生して見え辛くなるので、手術となります。角膜上の結膜をメスではがして切除するのですが、異常な結膜細胞が残っていると、再発します。異常な部分を切り取った結膜と角膜との間に、自分の正常な結膜を縫い付ける自己結膜移植を行うと再発率が下がるので、現在は結膜移植を合わせて行う術式が主流となっています。

(2019/12/04更新 )


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