多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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183.紫外線対策を始めましょう

5月に入り、日差しが強くなりました。肌だけでなく、目も紫外線対策を始めましょう。

1)紫外線による急性の障害

強い紫外線を長時間あびると、急性の角膜障害を起こします。角膜の表面にびまん性の傷がつく紫外線角膜炎です。角膜は知覚が敏感なので、痛みが強く、結膜の充血も起こります。
日傘、つばの付いた帽子、サングラスを使い、予防しましょう。
眼部の紫外線カット率は、帽子で約50%、メガネで70%、紫外線カット効果のあるサングラスで90%、帽子とサングラスの併用で95%程度の報告があります。(日本の眼科2025年4月号より)

実は紫外線の直接の被ばくだけでなく、高温環境もリスク要因になるという報告もあります。強い日差しをあびると、眼内温度は約0.5度上昇するそうです。紫外線カットのサングラスを使用すると、眼内温度の上昇も防げるので、これから屋外での作業、スポーツでは有効に使ってください。

2)慢性の障害

紫外線の影響が報告されているものは、翼状片、白内障、加齢黄斑変性症です。長寿社会、これからの目の健康のために、日ごろから気を付けていこうと、私も今日は日傘とサングラスで外出しました。

紫外線のピーク時は午前10時から午後2時です。これからの季節、熱中症の危険も高まるので、この時間の外出は注意が必要です。

患者さんから、どんなサングラスが良いのかと聞かれます。実は全く色がついていなくても紫外線カット率が100%に近いレンズもあります。また色が濃すぎると、暗く感じ、瞳孔が開いて、かえって眼内に入る光量が増えます。「色は薄目、紫外線カット率の高いものを選んでください」とお話しています。


(2025.5.7更新)


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