多摩区 中野島・登戸 ふじえ眼科

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194.目薬の科学

私は眼科なので、患者さんの治療に処方する薬は、ほとんどが点眼薬になります。点眼薬は1滴で足りるの?、何種類かつける時はどうしたらいいの?今回は、こんな疑問に科学から迫ってみます。

1)目薬は1滴で効きますか?

点眼薬は点眼されると、角膜・結膜の表面と結膜嚢(眼表面と上の瞼、下の瞼とのスペース)に分布し、そして涙で希釈されます。
結膜嚢の容量は約7マイクロℓ(マイクロは10のマイナス6乗)で、点眼薬の1滴は約40から50マイクロℓ です。従って点眼をした時は、点眼薬はあふれます。2滴目もあふれますので、きちんと入っていると感じたら1滴で十分です。
結膜嚢内の点眼薬の一部は、涙とともに、上下の涙点から鼻腔に排出されます。点眼後1分ほど瞼を閉じる、涙点の部分を指で押さえることで、鼻腔への排出を減らすことができます。
刺激があると涙の分泌が増えるので、製薬会社も、刺激の少ない製剤を作る努力をしています。

2)点眼薬は、どのようにして効果を発揮するの?

結膜嚢に入った点眼薬は、主に2つの経路で眼内に入り、薬効を発揮します。
①角膜を通して前房内に入る
②結膜、強膜を通して前房内、網膜、脈絡膜、硝子体に入る

目的の組織に到達して薬は、そこで作用を発揮します。レセプターに結合してその作用を抑える、もしくは増強させます。
抗生物質や抗真菌剤(真菌とはカビのことです)、抗ウイルス剤なら直接病原体に作用します。

3) 2種類以上の目薬をつける時はどうしたらよいですか?

複数の点眼薬をつける場合、続けて点眼すると、先につけた目薬は、後からつけた目薬で洗い流されてしまいます。これをウオッシュアウトといいます。5分間の点眼間隔でウオッシュアウトは無くなりますので、複数の点眼薬を使う場合は、5分あけてつけてください。


(2026.4.8更新)


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