196.イヌの目、ネコの目、動物の目
日本の眼科4月号の特集は「動物の目」でした。動物は、自分が置かれた環境、必要とする機能で、独自の目を進化・発達させてきました。
犬や猫、馬や鳥はどんな世界を見ているのでしょうか。
1) 視野
目が二つある意味、それは「予備」があること、そして視野が広がることです。人は水平方向に200度の視野を持ちます。両手を広げて左右の手を認識できます。そのうち、両眼で見ている視野=両眼視野は120度、残り左右40度づつが片目の視野=単眼視野になります。
犬は視野240度、両眼視野が80度、単眼視野が左右80度づつになります。
馬はとても広い視野を持っていて350度、真後ろ以外は見えますが、両眼視野は60度、後は単眼視野です。顔の側面に目がついているためですね。
2)色覚
色覚は、網膜の錐体細胞にある色を感じるたんぱく質で決まります。人は赤、緑、青を感じる3種類のたんぱく質を持つ3色型色覚です。
犬は2色型色覚で、赤や緑は灰色に見えるようです。犬に聞くことができたらよいのですが。
猫も2色型色覚、赤やピンクが灰色に見えるそうです。猫にも聞いてみたいですね。
3) 瞳孔の形
①横長の瞳牛、馬、山羊、羊など草食動物の瞳孔は横長で、草原を広く見渡せる環境で、敵=捕食動物に気付くのに有利です。
②縦長の瞳
猫、狐の夜行性・肉食動物で見られます。明るい場所では瞳孔を細くして目に入る光量を減らし、網膜を保護します。そして暗い場所では瞳孔を大きく開き獲物を狙います。
③円形の瞳
多くの哺乳類、私たち人、犬は円形の瞳孔を持っています。鳥も円形の瞳孔です。錐体が多くあり、昼行性、雑食の動物の特徴だそうです。
このように、目の形態も、その動物が生き残るための進化の結果なのですね。
(2026.6.10更新)