健診で「目の異常」これは何?:③治療法のないもの、治療の必要がないもの(2025.8/6)NEWS
会社の健康診断や人間ドックで目の異常を指摘されることがあります。何やら難しい漢字や聞いたことがない言葉が並んでいます。これはいったいどんな異常を指摘されたのでしょうか?
緑内障関連の異常、網膜の出血や変性、また異常を指摘されても治療の必要のないものがあります。今月から、シリーズでお伝えします。
今回は、健診で異常を指摘されても、治療法がないもの、また、異常とは言えずそのままでよいものをあげます。
1) 豹紋状眼底、コーヌス

強度近視の人は、眼軸長の長い方が多いです。眼軸長の正常値は24mmくらいです。
眼軸長が長いと、たとえて言えば風船を大きく膨らませたように、目の奥行が長くなり、網膜が引き延ばされます。網膜は薄くなり、網膜の外層の脈絡膜が網目状に透けて見えます。これが、豹の毛皮のように見える豹紋状眼底です。
また、視神経乳頭の耳側に委縮がおこり眼底写真で暗く見えるもの、これがコーヌスです。
どちらも、治療法はなく、このまま様子を見て大丈夫です。
ただ、強度近視は緑内障、網膜剝離、黄斑部新生血管のリスクファクターですので、定期的な眼科健診、また見え方に異常がある場合は眼科受診をお勧めします。
2)有髄神経線維

神経線維には無髄神経線維と有髄神経線維があります。網膜の神経線維は無髄神経線維で形成されていますが、先天的に一部、有髄神経線維を持っている人がいます。眼底写真では、刷毛で描いたように白い繊維状の走行が見られます。これは異常とは言えず、自覚症状もありません。約0.5%にみられるそうです。
3)ドルーゼン

中年期を過ぎ、ふと鏡を見ると、若い時には無かったシミを見つけ驚いたことはありませんか?実は同じことが、網膜でも起こっています。加齢により網膜色素上皮細胞が変性し、網膜の下に貯まった老廃物です。これをドルーゼンと言います。私も、先日、眼底写真を撮ったところ、しっかりドルーゼンが出ていました。
これも治療法は無く、放置してよいものですが、加齢黄斑変性症のリスクファクターではあります。時々、片目ずつ見て、視力の低下や歪みが無いか確認してください。以前、加齢黄斑変性症の回で書きましたが、予防にルテインを飲むのも良いでしょう。
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