結膜①:働き者です(2022.10/5)NEWS

私たちの目を見た時、黒目、白目と表現しませんか?黒目は角膜や虹彩、白目は結膜です。また、アッカンベーをしたとき赤く見える部分・上の瞼をひっくりかえした時に赤く見える部分も結膜です。正式には、眼球を覆う部分を球結膜(図①)、瞼の部分を瞼結膜(けんけつまく)(図②)と呼びます。瞼結膜は上下とも折り返して袋小路の構造になります。
どちらも薄い膜状の組織です。
1)働き
とても薄い膜ですが、目を保護してくれます。結膜の杯細胞がムチンという物質を作りますが、これが涙と角膜の接着剤の役目をして、目を乾燥から守ります。
メヤニが気になる方もいますね。結膜はリゾチームという免疫物質も産生します。細菌やウイルスをやっつけた残骸、また異物を外に出してくれるのがメヤニ、私たちの目を守るための大活躍をしているのです。
2)病気の宝庫でもあります
このように地味でも働き者の結膜ですが、病気の宝庫でもあります。次回からは結膜の病気を取り上げ紹介します。「結膜炎あれこれ」の予定です。
細菌性結膜炎、アレルギー性結膜炎、ウイルス性結膜炎のお話をし、特にアレルギー性結膜炎とウイルス性結膜炎の流行性角結膜炎(はやり目)については、詳しくお話しするよていです。
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